2016年3月29日火曜日

アノマロケリス(2016)


 アノマロケリス アングラータ
Anomalochelys angulata

作品サイズ 全長 16cm
縮尺 約1/6

 北海道・穂別町(現むかわ町)で発見された
白亜紀後期のリクガメです。学名の由来にもなった甲羅の前部の1対の突起が一番の特徴です。首は甲羅の中に引っ込める事が出来るのですが、頭は甲羅の中には入れられないと推測され、その頭の防御も甲羅の突起の役目の一つと考えられます。また、中国で発見されているアノマロケリス属と考えられる化石に残された頭骨では、頭の上部が比較的頑丈になっており、甲羅の突起でカバー出来ない頭部の上面の防御になっていたとも推測されます。

甲羅の突起が目立ちますが、カメらしく無い頭骨形状(カメとしては吻部が長く、眼の位置がより後ろにみえます)や、腹甲の甲板線の走り方等に独特の特徴があります。



模型製作にあたり、 アノマロケリス アングラータの記載・命名者であり、「カメのきた道」の著者でもある平山廉先生に沢山のアドバイスと貴重な資料を頂きました。また、カメの特徴の捉え方、カメらしさのツボ等はカメ造形の経験の多いアクアプラント・守亜さん、鰐亀流工房・えのさんにアドバイスを頂きました。

アノマロケリス標本展示(穂別博物館