Deinonychus antirrhopus
作品サイズ 高さ 30cm
縮尺 1/10
羽毛付き恐竜を造ったのはこの作品が初めて。製作にあたっては鳥マニアのイラストレーター・漫画家の大本海図さんにいろい ろと相談にのって頂きました。その中での大本さんの「手や足、口が届かない部分に羽毛があったら、毛づくろい出来ないですよねぇ。恐竜は鳥ほど体の柔軟性 無さそうですし」という意見が面 白いと思い、このデイノニクスでは腰から後方には羽毛を付けていません。この表現だと羽毛を造る面 積も減って楽も出来ますし(笑)。この表現に特にこだわりもないので、次に羽毛恐竜造る時には、全身羽毛にするかも(大変だけど)。口の表現についても、 鳥っぽく、パカっと裂けているのは頭骨の長さの前半分くらいまでで(歯が並んでいるあたりまで)、あとは上下顎が 皮膚で繋がって、なおかつ羽毛付きにしよう、と考えたんですが、実際にやってみると非常にカッコ悪かったので不採用に(温血説全盛の頃にマクローリンが描 いた頬付き獣脚類を思い出して頂ければ分かりやすいかと)。
デイノニクス等、小型獣脚類でかつ羽毛が生えていたと 考えられている種は、恐竜の中でも鳥に近い動物、という事で派手な色の羽毛で描かれる事が多いようです。デイノニクスは体長3mで恐竜としては小型の部 類。ですが、シッポを除けば約1.5m、シッポが無い鳥と比べると、鳥としては結構デカい。現生の大型の鳥でハデなヤツって数は多くないように思い、それ でこの作品も地味な色にしてみました。ヒクイドリの雄は派手な色ですが、あれは体表が露出している部分であって、羽毛部分は極めて地味です。