シデロプス・ケフリ
Siderops kehli
発見地:オーストラリア
全長:約2.5m
作品サイズ・全長約35cm
縮尺: 約1/7
素材:石粉粘土
エリオプスや
マストドンサウルス等の大型両生類に代表される分椎類に含まれるキグチサウルス類の1種。同じキグチサウルス類には白亜紀まで生き残った分椎類で、より大型のクーラスクスがいます。
一般的にはキグチサウルス類としてはクーラスクスが有名です。この作品も当初はクーラスクスを造るつもりだったのですが、知名度の割には資料が無い。実際に見つかっている部分も断片的なようです。そこで、同じキグチサウルス類で良い化石が見つかっており、骨格図を含む論文が発表されているシデロプスを製作しました。クーラスクスについても、そもそもしっかりと研究者の監修が入った復元画等は少なく、またその作品も基本的にシデロプスをベースにされているようです。
シデロプスの体表 については、小型のカエルやサンショウウオのようなツルツルの皮膚ではなく、ワニのようなゴツゴツとした皮膚をイメージしました。これは
ゲロトラックス等の分椎類には装甲板のような骨片を持ったものが見られる事と、現生のカエルやサンショウウオでも大型のものは皮膚もそれほど滑らかでは無い事を参考にしてみました。
クーラスクスの資料の有無、またこの作品の復元については、その後オーストラリアの古生物に関する著作のある
ジョン・ロング氏(SVP・古脊椎動物学会会長でもあります)から作品についてコメントを頂き、また資料や復元についても特に指摘は無かったので、大凡はこれでも問題無いのでは、と思っています。
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主な参考資料
・「The Rise of AMPHIBIANS」
Robert Carroll
・「THE ARTIST AND THE SCIENTISTS」
Peter Trusler, Patricia Vickers-Rich, Thomas H.Rich