始祖鳥
(アルカエオプテリクス シエメンシイ)
Archaeopteryx siemensii
時代:ジュラ紀後期
発見地:ドイツ
作品サイズ 40cm
縮尺 約1/1
以前から主に書籍の仕事の時に、よく「始祖鳥があったら嬉しい」と言われていたのですが、やはり重要な動物だけに復元にも影響する研究が度々出るので、ずっと造るタイミングを伺いつつ、造るに造れなかった題材です。とはいえ、流石にそろそろ一度は造っておこうと、昨年から少しずつ造ってはいたのですが、なかなか完成させる踏ん切りがつかず。
その頃に参加した昨年11月のSVP(古脊椎動物学会)では始祖鳥・ベルリン標本を所蔵する博物館のあるベルリン開催という事で、始祖鳥シンポジウム等でも関連の発表が多くありました。それらを見聞きしているうちに、「これはもう研究成果が纏まり、そして落ち着くような切りのいいタイミングは無いな」と感じ、(これは始祖鳥に限った事でも無いのですが)この作品も思い切って一旦完成させる事にしました。
主な参考資料
・ ARCHAEOPTERYX: The Icon of Evolution
(Peter Wellnhofer、 Frank Haase)
・ Christensen, P; Bonde, N. (2004). "Body plumage in Archaeopteryx: a review, and new evidence from the Berlin specimen"
・ N. Longrich (2006): Structure and function of hindlimb feathers in Archaeopteryx lithographica.
・
Carney, R; Vinther, Jakob; Shawkey, Matthew D.; d'Alba, Liliana; Ackermann, Jörg (2012). "New evidence on the colour and nature of the isolated Archaeopteryx feather"