ヒプシロフォドン フォクシィ
Hypsilophodon foxii
作品サイズ 33cm
縮尺 1/3
ヒプシロフォドンといえば、70年代までは「木登り恐竜」という事で一般的にも知名度の高い恐竜でした。その後、その木登り説は否定され、それと共に知名度も下がってしまったように感じます。また、背中に装甲板があった、という説もありますが、今回は、その装甲板はそれほど大きく無く、目立つものでは無かった、という説に基づき、特に外見に反映させていはいません。
地味な外見の印象のヒプシロフォドンですが、意外に見落とされがちな特徴があります。
それは、眼の上部にある突起です(画像、矢印)
この突起が眼の上部覆う部分の基部と考え肉付けすると、「悪そうな目つき」になる可能性があります。この突起はヒプシロフォドン以外には、テスケロサウルス等の原始的に鳥脚類、またイグアノドンやカンプトサウルスにも見られます。凶暴なイメージの強い獣脚類には、こういう突起は見られないので、ヒプシロフォドンやイグアノドンのような植物食恐竜のほうが、一見すると「怖そうな顔」に見えたかも知れません。
一方で、同様な突起は現生のオオトカゲにも見られるので、眼球の大きさと突起との位置関係では、オオトカゲに似た目付であった事も考えられます。
:
主な参考資料
・"The ‘dermal armour’ of the ornithopod dinosaur Hypsilophodon from
・ "The Dinosauria" (2nd ed.)
Hypsilophodon foxii
作品サイズ 33cm
縮尺 1/3
ヒプシロフォドンといえば、70年代までは「木登り恐竜」という事で一般的にも知名度の高い恐竜でした。その後、その木登り説は否定され、それと共に知名度も下がってしまったように感じます。また、背中に装甲板があった、という説もありますが、今回は、その装甲板はそれほど大きく無く、目立つものでは無かった、という説に基づき、特に外見に反映させていはいません。
地味な外見の印象のヒプシロフォドンですが、意外に見落とされがちな特徴があります。
それは、眼の上部にある突起です(画像、矢印)
この突起が眼の上部覆う部分の基部と考え肉付けすると、「悪そうな目つき」になる可能性があります。この突起はヒプシロフォドン以外には、テスケロサウルス等の原始的に鳥脚類、またイグアノドンやカンプトサウルスにも見られます。凶暴なイメージの強い獣脚類には、こういう突起は見られないので、ヒプシロフォドンやイグアノドンのような植物食恐竜のほうが、一見すると「怖そうな顔」に見えたかも知れません。
一方で、同様な突起は現生のオオトカゲにも見られるので、眼球の大きさと突起との位置関係では、オオトカゲに似た目付であった事も考えられます。
:
主な参考資料
・"The ‘dermal armour’ of the ornithopod dinosaur Hypsilophodon from
the Wealden (Early Cretaceous: Barremian) of the Isle of Wight: a reappraisal"
Richard J. Butler, Peter M. Galton
・ "The Dinosauria" (2nd ed.)
恐竜・古生物立体造形ギャラリー