2010年12月30日木曜日

エイニオサウルス Einiosaurus procurvicornis

エイニオサウルス 
Einiosaurus procurvicornis
作品サイズ 30cm
縮尺 1/20


 鼻上の角の独特の曲がり具合のせいか、知名度の割にイラスト・立体の題材にされる事の多い角竜です。それだけに化石資料 もあるんだろうな、と思って検索した所、ネット上で見つかったのは胡散臭げな頭骨のみ。頭はそれを参考にするとして、胴体は近縁種のパキリノサウルス等の 物を拝借しました。「それなら他の角竜を造れば良いんじゃ、、」と言われそうですが、やっぱりこの角の魅力には逆らえなかった訳です。
 前肢の第4、5指の爪は塗り忘れではありませんので。他の角竜で、その部分の爪が化石として出ていないので、それに従い第4、5指に関しては爪が無い表現にしています  

 トリケラトプスを始め角竜全般に言える事ですが、頭骨前半分(上下の顎の部分)の左右幅は意外なほどに薄いです。この薄い頭骨が土台では、いくら大きな角を持っていても、それを武器として振り回すのは自分の頭部へのダメージも大きいのでは。角竜同士がお互いの角を至近距離でぶつけ合う程度ならともかく、走って勢いをつけてアタック、というのは無理かな、と思います。姿や特徴が似ているからと言って、頑丈な頭骨を持ち、折れてもまた伸びてくる角を持つサイを参考にする事には疑問あります。ギャロップする角竜、カッコ良いんですけどね〜。(05.12.20)