2011年1月1日土曜日

コティロリンクス Cotylorhynchus

コティロリンクス 
Cotylorhynchus
作品サイズ 40cm
縮尺  1/10

 ペルム紀最大級の植物食動物で、太い胴体に不釣合いなほど小さい頭部と、造型意欲を沸き立てるネタにも関わらず、全身骨格の資料が少なく造型出来なかった動物。 07年、オクラホマ・サムノーブル自然史博物館で全身立体組立骨格と対面。画像を撮りまくって、それを資料に製作出来ました。歩き方はコモドドラゴンを参考にしていますが、何せ大きさも重さもコモドドラゴンに比べればずっと上なので、もっと鈍重そうな歩き方にしたほうが雰囲気があったかも知れません。
 地味な動物と思うのですが、やはりその頭の小ささが興味を引くのか、展示していると他の作品よりも幅広い層から感想を頂いたり、質問されたりする事の多い作品です。個人的には、かなり濃いマニアや研究者受けを狙いだったんですが。
 追記: 日本語 版ウィキペディアのコティロリンクスの項では、この動物が上顎にしか歯がない、と説明されています。英語版ウィキペディアに同様の説明があるので、それの 翻訳を思われます。ですが、ネット上には下顎にも歯がある頭骨図がありますし(研究者による記事に引用されていますし、その記事がウィキペディアからリン クされています)、書籍・論文にも同様の図版があります。また、私が標本を見たときも歯はありました。下顎に歯がない、とする説明の根拠は不明です。

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