2011年1月1日土曜日

デイノテリウム Deinotherium giganteum

デイノテリウム 
Deinotherium giganteum
作品サイズ 肩高 20cm
縮尺 1/20


下顎から伸びた1対の牙が特徴的な絶滅ゾウ。絶滅ゾウは前々から造りたいと思っていたのですが、上野の国立科学博物館に展示されてるデイノテリウムの骨格のスタイルが良く、カッコイイので製作する事に。この牙の役目については、手持ちの資料・文献が少ない事もありますが、納得出来るような説明・学説を見つける事が出来ませんでした。

 古生物復元の難しさの例えに「もしゾウが今生きていなかったら、あの頭骨から正確に復元するのは至難のワザだろう」という話が引き合いに出ます。では、現生のゾウを参考にすれば絶滅種の復元は簡単なのか、というとそうでもない。このデイノテリウムも頭骨の形が現生のゾウと随分違います。ですから、現生のゾウに特徴的な下顎の牙を付ければOKという訳には行きません。鼻の長さは頭を下げて鼻先が地面につく程度にしています。デイノテリウムは首も比較的長く、また頭骨も現生の象やマンモス等を含むゾウ亜目と違い前後に長めの 形状なので、鼻の長さは現生の象にくらべ若干短めでも地面に届くかと考えました。鼻先の形状や耳の大きさは全くの想像です。頭骨の筋肉付着部とか観察すれば分かるのかもしれませんが、流石にそこまでの観察眼・知識は無いもんで